なつめとは

なつめの名称について

なつめに期待される効果効能

なつめには「抗補体作用」「抗アレルギー作用」「コラーゲンリサイクルの促進」の効果が期待されています。

抗補体作用

抗補体作用とは、体内に侵入した細菌やウイルスと戦う抗体を助ける「補体」と呼ばれる因子を活性化させる作用です。なつめに含まれているサポニン（ジジフスサポニン）にはこの抗補体作用があります。抗補体作用によって免疫力を高める効果が期待できます。

抗アレルギー作用

なつめに含まれているフルクトピラノサイドがアレルギーを引き起こすlgE抗体を抑える働きがあり、花粉症やハウスダストアレルギーなどのアレルギー症状を緩和する効果が期待されています。

コラーゲンリサイクルの促進

なつめには、体内でのコラーゲン輸送の役割を持つ物質の生むことを促進する働きがあるとされています。コラーゲンは全身に存在し、合成と分解が繰り返されています。その合成と分解のサイクルを補助する役割が期待されています。

なつめに含まれる栄養

なつめには「葉酸」「鉄」「銅」「食物繊維」の栄養素が豊富に含まれています。

葉酸

葉酸は、ビタミンB群に属し、ビタミンB12と共に赤血球の生成に欠かせない栄養素です。また、葉酸はDNAやRNAなどの核酸およびタンパク質の合成を促進し、細胞の生成や再生をサポートします。

胎児の正常な発育にとっても非常に重要であり、妊娠を考えている女性は、妊娠前から産後にかけて十分な葉酸を摂取することが推奨されています。さらに、近年の研究では、葉酸が虚血性心疾患のリスクを低減する可能性があることが示唆されています。

鉄

体内に存在する鉄の大部分は、赤血球内のヘモグロビンや筋肉内のミオグロビンというタンパク質の一部として存在し、肺から取り込んだ酸素を全身に供給する重要な役割を担っています。

鉄が不足すると、鉄欠乏性貧血の原因となり、疲労感やめまい、息切れなどの症状が現れる可能性があります。また、貧血によって全身に十分な酸素が供給されなくなると、思考力や記憶力の低下、さらには運動機能への悪影響も懸念されます。

ナツメは、果実としては鉄の含有量が特別多いわけではありませんが、ドライフルーツの中では鉄分が比較的豊富で、鉄分を多く含むとされるプルーンと比較しても、1.5倍の鉄を含んでいます。さらに、葉酸や銅も含まれているため、効率的に造血作用をサポートする効果が期待できます。

銅

銅は、体内でタンパク質と結合して多くの機能を果たしており、その中でも特に重要なのは、腸からの鉄の吸収を助け、血液の合成に関与することです。銅は赤血球中のヘモグロビンの合成にも欠かせない要素です。

また、ストレスが多い環境にあると、銅の体外への排泄量が増加するとされています。そのため、ストレスを感じやすい生活を送っている人は、意識して摂取したいミネラルの一つです。ただし、銅を過剰に摂取すると過剰症のリスクがあるため、サプリメントを利用する際は注意が必要です。

食物繊維

食物繊維は、炭水化物から糖質を除いた成分であり、人の消化酵素では消化されない特徴を持っています。食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があり、それぞれ異なる役割を果たします。

水溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して粘着性のあるゲル状になり、糖質の吸収をゆっくりと進めることで血糖値の急上昇を抑える効果があります。また、コレステロールなどを吸着し、便とともに体外へ排泄する働きも持っています。
一方、不溶性食物繊維は、胃や腸で水分を吸収して膨らみ、便の量を増やしながら腸を刺激して蠕動運動を促進します。このため、排便をスムーズにし、便秘の改善に役立ちます。
どちらの食物繊維も、それぞれの特性によって腸内環境を整える効果があり、健康維持に欠かせない成分です。

なつめとデーツの違い

なつめは赤茶色でしわしわした見た目を持ち、サイズは3〜3.5cmとやや小ぶりで、重量は4〜7g/1個です。香りは甘酸っぱい香りがし、味は甘酸っぱいりんごのような爽やかな味わいが特徴です。触った感覚は、表面がサラサラしており、ちぎると実がサクッとしている点が特徴です。

デーツは見た目が茶色からこげ茶色で、ややつやがあります。サイズは3.5〜4.5cmと比較的大きめで、重量は7〜12g/1個です。香りはほとんど無臭で、味は黒糖のような強い甘みが特徴です。触った感覚としては、ねちっとした粘性があり、しっとりとした手触りが感じられます。

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