液糖とは?種類・製造方法・用途まで徹底解説!
「液糖とは具体的に何か?」「液糖の種類は何があるのか?」「液糖の用途には何があるのか?」などの疑問をお持ちではないでしょうか?
今回は、液糖の基本情報や果糖の含有率による液糖の種類、製造方法による液糖の種類、原料による液糖の分類、液糖の用途について紹介いたします。
液糖とは
液糖(えきとう)とは、液体状の糖類の総称です。主に食品や飲料の製造に使用され、その用途や特性から多くの種類があります。液糖は砂糖(ショ糖)を水に溶かしたものや、異性化糖(フルクトース、グルコース混合物)などを含みます。
果糖の含有率による液糖の種類
日本農林規格(JAS)では、果糖の含有率によって「異性化液糖」と「砂糖混合異性化液糖」に分類されます。
異性化液糖とは、とうもろこし、じゃがいも、さつまいもなどのデンプンを酵素で分解して精製したブドウ糖と果糖を主成分とした液状の糖のことです。砂糖混合異性化液糖は、異性化液糖に10%以上の砂糖を加えた液状の糖のことです。
果糖は低温で甘味度が増すことや清涼感のある甘味質の特徴を活かして、清涼飲料水や氷菓、製パン、調味料、漬物など幅広く使用されています。
粘性は少ないため非常に取り扱いやすく、大量輸送や保存は比較的容易です。しかし、固形化や粉末化することが難しいため、一般消費者向けにはほとんど販売されていません。
また、果糖の含有率によってブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖に分類されています。
- ・ブドウ糖果糖液糖:果糖含有率が50%未満のもの
- ・果糖ブドウ糖液糖:果糖含有率が50%以上90%未満のもの
- ・高果糖液糖:果糖含有率が90%以上のもの
※上記に10%以上の砂糖を加えた場合、「砂糖混合異性化液糖」になります。
製造方法による液糖の分類
液糖は製造方法によっても分類ができます。
異性化糖(異性化液糖)
「果糖の含有率による液糖の種類」で紹介した異性化液糖と同じです。「でんぷん」を酵素(α-アミラーゼ、グルコースイソメラーゼなど)で分解して、精製します。
転化糖(転化型液糖)
砂糖を加水分解することで得られる、ブドウ糖と果糖の混合物です。調理用のソースやガムシロップなどに使用されています。
水飴
水飴はでんぷんを酸(塩酸、硫酸など)や酵素(麦芽糖液化酵素など)で糖化させて作ります。粘度が高く、飴やキャンディーなどの製造に使用されます。
原料による液糖の分類
液糖は原料によっても分類ができます。
- ・サトウキビ由来:上白糖液糖、グラニュー糖液糖など
- ・テンサイ由来:てんさい糖液糖
- ・コーンスターチ由来:異性化糖液糖(ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、高果糖液糖)、水飴
- ・その他:麦芽糖液糖、オリゴ糖液糖など
液糖の用途
液糖は、様々な食品に使用されています。代表的な用途は次の通りです。
飲料
- ・清涼飲料:コーラ、サイダー、スポーツドリンクなど
- ・乳飲料:牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど
- ・酒類:リキュール、カクテルなど
菓子
- ・アイスクリーム
- ・チョコレート
- ・ケーキ
- ・キャンディー
- ・和菓子
加工食品
- ・ジャム
- ・シロップ
- ・ドレッシング
- ・レトルト食品
- ・缶詰
- ・漬物
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今回は、「液糖」について紹介いたしました。液糖は液体状の糖類の総称で数多くの種類があります。それぞれの液糖の種類を理解し、製品開発の参考にしてください。
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